ぱちんこ776

元業界人からみた遊技機とか業界の感想を書いていきます

上場会社について考えてみる

遊技機業界の上場会社は日本ではホール以外となる。

メーカーでいえば

サミー

ユニバ

SANKYO

平和

藤商事

販社はフィールズ

ってところくらいかな。

抜けはあるかもしれませんが…

 

で、今回のIRの審議延期に伴い、今これらの会社がどんな動きを取っているのか注目されていた。

 殆どの会社が遊技機以外の業種に参入していた。

そんな中純粋な遊技機がらみはSANKYOくらいでしょうかね。

コンテンツ取得のためなら会社を買うくらい当たり前にやって来る会社ですが全ては遊技機のためですね。

 平和はゴルフ、ユニバ、Sammyはカジノってところですかね。

株価の動きを見ると世間の動きが反映されているのが分かります。

 

IR法案先送りは遊技機業界にとって良かったのか?

正直、いい加減はっきりして欲しいと思いますよ。

カジノと遊技機は対象の客層が違うと言われており、問題ないと言われています。

しかしちょっと前の遊技機はカジノばりの射幸性で1日で20万とか勝ちましたからね。

嗜好としては同じですね。

立場によって使うお金の重さが違うとは思いますが…

なので射幸性を求める人はカジノへ流れるでしょうね。

遊技機業界としてはカジノ本来の目的に特化してもらうように動くべきでしょうね。

 

例えば

今の遊技者、面倒な事が嫌いなはずなんです。

なのでカジノはドレスコードを厳しく設定して

場所を不便にすれば良い。

実際ドレスコードを厳しく設定しそうな都市部、

不便な宮崎、山口なんかが立候補していると思われます。

そうすれば近場のホールで我慢するようになるでしょうから

依存症対策も大変そうですが、遊技客がカジノに流れないように動くことも重要だとは思います。

IR法案は来年の国会の議題に入れるみたいなのでまた先送りですね。

株価もなんとなく影響ありましたがまだ様子見でしょうね。

それでも来年までですから、予定外の余裕をもらったと思って色々準備した方が良いかと思います。

離脱組の意見を聞いた

昨今の萎える仕様の為、私の周りは遊技機離脱者が急増中!

 

前までは私がわざと萎えさせても、いや、あの台は相性が良いとか言って理由をつけては打っていたのですが、最近は頑なにうたないですね。

煽るためにパチスロの写真とか送ってみたが既読スルー。本当離脱したようです。

 

話を聞いてみると二ヶ月までは行きたくてしかたなかったらしいがそれ以降は選択肢に出てこなくなったらしい。

本当良い傾向だと思います。

版権物はライセンサーの協力が非常に大事

皆さんは好きなコンテンツの台を打ったとき、こんな事を思った事はないだろうか?

 えーなぜこのシーン使わないの?

なぜ3DCGにしたの?アニメでいいのに…

え、このシーンではこんな事起きてないでしょ

etc…

と、言いたい事はたくさんあると思います。

作っていた側から言うと皆さんと同じ気持ちがあります。

何故なら大抵の場合、作っている開発者は元々ファンもしくはファンになった人達だからです。

考えてみてください。

開発期間は大体2年間。その間ずっとそのコンテンツの事を考え、遊技機を作っているんです。

好きじゃなきゃやってられないです。

 

じゃあなんで分かっていないようなものが出来上がるんだよって疑問が出てきます。

それは、規則、風適法などの縛り、警察絡みの法律の規制もありますが一番大きいのはライセンサーの協力がどれだけ得られるかです。

 

これはライセンサーの窓口がどれだけ遊技機の事を理解できているかにかかっています。

コンテンツは一つの表現なのでライセンサーは改変を非常に嫌います。それは当たり前だと思います。

改変によってイメージが崩されてはたまりません。

なので普通は改変を認めないもしくは少ししか認めません。

でも遊技機独自の流れに対して必要なものがあります。

この背景やシーンでは登場しないキャラクタがでてくる。

このシーンは成功するものしかないが失敗が必要。

関係ないシーンのカットインがいる。

さらに新規要素も欲しがります。

書き下ろし、新規楽曲等。

 

遊技機独自で必要なものが認められなかった場合、その中でやらなくてはいけなくなるので、

演出として途中で止めてブラックアウトさせたり、

失敗したんだろうなぁと思わせるイメージを出したりします。

何かが割れる、壊れるなんかはよく使われますね。

 

また映像クオリティで評価が高い物は結構大変です。

大抵は新規作画はできません。

アニメ制作会社のクオリティチェックが厳しいのでその会社が作ってくれる場合は大丈夫ですが、それ以外はNGです。

妥協点として提示されるのが3DCG。

これならアニメ制作会社は関わっていない事がわかるし、別物として許可が取りやすいからです。

ライセンサーが協力してくれる物は新規作画も演出も自由度が上がります。これは窓口の方が遊技機の事を理解していて、ライセンサーの人達に交渉してくれているからです。

そういう機械は打っていても楽しいものが多いですね。

アニメ絡みについてもう少し書いてみる。

エヴァンゲリオンは確かに人気のアニメでした。

でもこのアニメは若年層向けでした。

でも全般の遊技者に受け、大ヒットとなりました。

多分パチンコからエヴァを知った年配層はかなりいたと思います。

これはエヴァの暴走というシーンと、

パチンコの突然確変※今はこの言い方もダメか

が上手いこと遊技者の気持ちとシンクロして気持ち良いものになったからだと思われます。

 

思わぬところでお金が入ってきたアニメ会社としては何かコンテンツを作りたい。

遊技機メーカーは新たな映像や話が欲しい。

両者の思惑が一致すると続編や特別編が作られる事になる。

そして新劇場版の登場となった。

この新劇場版はガイナックスではなく、

カラーという会社だった。

カラーの社長は庵野さん。

庵野さんはウルトラシリーズなどの特撮好き。

ロゴが登場するときに出る効果音はウルトラシリーズのもの。

エヴァのパチンコ化の権利を持っているのはフィールズ。

フィールズは円谷プロをグループ会社としてもっている。

円谷プロウルトラシリーズの版権元。

ここまで分かるといろんなことが想像できますね。

エヴァの続編が見たい人はエヴァの遊技機がヒットすることを祈りましょう。

儲かるシリーズ機は新たな映像を作ってもらうようにメーカーが動くので。

アニメ好きは遊技機業界に感謝した方がいいよ

よく遊技機にアニメが使用されると文句を言うアニメファンが多いが、どこを見たらそういうことが言えるのでしょうか?

遊技機業界がタイアップに着手し始めた頃。

確かに人気のあるアニメをただ使用するだけのものでした。

この頃なら文句言われても仕方のないような

取ってつけたような台が多数出ていました。

遊技者の年齢に合わせると有名なアニメが多いのだが、古いものが多く、そのまま使うと画面が汚くなってしまうことが多かった。

しかし、タイアップしたい有名どころがなくなり、困った遊技機業界は次の手に出ました。

 新しいアニメです。

タイヨーエレック、高尾、奥村、ソフィア辺りのメーカーがこぞってこのカテゴリーのアニメを集め始めました。

この事により、アニメ自体の見込み収益が得られなかったコンテンツでも遊技機化でプラスになるものが出てきました。

アニメ制作側と遊技機メーカーの思惑が一致し、

今では制作委員会にメーカーが参入することが当たり前になってきました。

収益ベースが安定する事により、アニメ化に踏み切りやすくなりました。

最近のアニメのクレジットを見ればよくわかります。京楽、フィールズ、平和、サンセイ等メーカー名が出てきまよ。

 

ただこれからは業界の衰退から難しくなってくるでしょうね。

アニメは次のスポンサーを探さないといけなくなってきていると思います。

産業発展への貢献についてもう少しアピールしたらいいのに

遊技機業界については、やったことがある人や関わったことがある人はともかく、

全くやったことがない人がかなりの確率で悪く言っている。

パチンコやパチスロにのめり込んでしまって、

借金をしたり、子供を車に残したり、

一部のコントロール出来ない人が

身を滅ぼしてしまう面があることは事実。

これは否定できない。

でもこれだけの頻度で多額の開発費を用い、惜しげも無く最新の技術を使っている業界もあまりないと思う。

今では当たり前になっている液晶。

これもパチンコでより大きな液晶を用いてきたからどんどん使用されて量産できるようになり、

液晶媒体の産業が活性化したことも事実。

有機ELなんかは、まだ産業化出来ていない単色で小さなものしか作れなかった時に、パチスロのリールひとつに一つの有機ELを使用した台が登場。

これによって有機ELの事業化に踏み出せた事も事実。

数ヶ月で役目を終えた台から液晶を外して、カーナビ、インターホンなどに使用されていったことも事実。

玉の検知のため、オムロン等のセンサーが大量に使われる事になり、振動センサー、磁力センサーなども価格が安くなった事も事実。

LEDなどはまだ色によって価格がバラツキ、青色が高い時代に大量に使用し、産業に大きく貢献した。

本当に数えたらきりがないくらい世の中に貢献している。

昨今のアニメブームも、遊技機がなかったら儲からないので作られていない。

色んな一般的なものが実は遊技機業界に頼っていたもしくは事業化前に助けられていた。

そういうのもう少し世間が知っていたらここまで嫌われなかったかもしれませんね。